宿の女将さんに山形の観光名所としてオススメされた山寺に行ってきた。
松尾芭蕉が「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」という句を詠んだ場所として有名らしく、由緒正しいお寺のようです。なんでも石段を登り切れば煩悩が消えるんだとか。
全力で消しにいくわ!ということで山門からスタート。料金は300円。
実は前日の夕方にも山寺に来たけれど、売店のおばちゃんに「今から登っても景色が見えなくて勿体ないから明日の朝に出直しなさい」と忠告されたのだった。結果、朝に出直して大正解だった。
とりあえず腹ごしらえ。
山形のあちこちで売られている玉こんにゃく、ほんと美味しい・・・1015段もある石段を登り切るための活力になってくれ。
15分ほど山を登ると「せみ塚」というスポットに到着。
ここがどうやら中間地点らしい。
そこからさらに10分ほど登っていくと、なかなかいかつい門が見えてくる。
けやきで作られた門は「仁王門」といって、邪な心を持つ人間を通さないために仁王像が中で見張ってた。通れたから自分は邪悪な人間じゃないことが分かった!(単純)
そこからさらに上へと登っていくと、「納経堂」と「開山堂」が見えてきた。
奇妙な地形もあってか、写真を撮るとすごく絵になる。このお寺を建てた大師の姿を写した木製の象が安置されているそう。岩に亀裂が入ってるから崩れたりしないか怖い・・!
そこからさらに上の方へ登ると「五大堂」という、いわば展望台的なビュースポットがある。芭蕉はここからの景色に感銘を受けたのだそう。
霧がかかってる、というかもやがかかってる・・・
写真だと全然絶景に撮れていないけど、確かに実際に自分の目で見たら山形の田園風景が眼下に広がっている雄大さは味わえたよ!
絶景を味わったら、そこから10分ほど歩いて「奥之院・大仏殿」に到着したらゴール!
決してものすごく大変な道のりではないけれど、ここまで来たら結構な達成感があった。煩悩も消えたはず!少し休憩したらもとの道を下山していった。
慣れない運動をした後はお腹は空くものでして。下山してから山寺グルメ(?)として「美登屋」さんで郷土料理の「だしそば」をいただいた。
山登りの心地よい疲労感と手打ちの美味しい蕎麦を食べられて、芭蕉さんが句を詠みたくなる気持ちも分かるわ~とか話していたけれど、失礼極まりないのでそっとしておきます。
山形の自然にふれながら松尾芭蕉と同じ道をたどってみたい方は是非行ってみてください。