「シュタインズゲート 0」をプレイして科学アドベンチャーシリーズへの熱が再燃しちゃった勢いで「カオスチャイルド」をプレイしました。
プレイし終わった後の喪失感に似た余韻は本当にすごくて、どうしてもっと早くプレイしていなかったんだろう…!と後悔してしまうほど面白かった…以下ほとんどネタバレなし。
科学アドベンチャーシリーズ内の知名度はシュタインズゲートがずば抜けてると思いますが、カオスチャイルドは面白さで全く劣っていないと僕は断言できます。それぐらい完成度が高い。つまり「シュタゲはプレイしたからカオチャはいいや…」と少しでも思っている人は本当に勿体ないから早くプレイしようってこと。
全ルートクリアまで60時間くらい
全ルートをプレイした体感ではシュタインズゲートよりボリュームが多くて、ノベルゲームとしては全く申し分ない分量です。プレイし始めてあまりに面白くて土日を全て使って一気にクリアするつもりでしたが、結局土日だけでは全ルートをクリアできず10日くらいかかってしまいました。笑
先のストーリー展開に焦らず、ストーリー展開をあれこれ想像しながら腰を据えてプレイするのが一番楽しめると思います。先を急ぐためにボイスを飛ばしたりするのは勿体ないです。ちなみに続編モノではありますが、前作は未プレイでも全く問題ないです。僕も前作未プレイの状態でプレイしましたが、思う存分楽しめた自信があります。
予想を見事に裏切ってくれるストーリー
”渋谷地震”と呼称される震災から6年後の西暦2015年10月ー
復興中の渋谷で奇妙な事件が続発する。ネット生放送中に視聴者の前で謎の死を遂げるもの。ストリートライブ中に歌いながら死にゆく者。ラブホテルの天井から吊られ回っている死体。
人々は気づき始めた。事件の発生日は6年前の渋谷を騒がせたとある事件の日付と一致する。
-そう、これはニュージェネレーションの狂気の再来なのだと。ただーひとつだけ違う事がある。事件の現場に残されている謎のシール。不気味な力士を模したようなシールが事件の鍵になることを、まだ誰も知らない。暗躍する300人委員会。覚醒しつつある妄想具現者たち。彼らの”胎動”により妄想の扉が再び解き放たれる……
もうね、圧巻。SFサスペンス色の濃いシナリオがテンポよく進んで、これから先どうなるのか展開を予想しながら進めると、全く予想もできない展開に飛ばされる連続。驚きすぎてぽかーんとしたり、衝撃すぎる展開に心からゾッとしたり、退屈を感じることがありませんでした。予想外の衝撃展開でも後から思い返すと「あーそういうことだったのね」と納得できて、シナリオへ緻密に織り込まれたロジックは本当にすごいの一言に尽きる。
妄想トリガーによる圧倒的ギャルゲー感がたまらん
カオスチャイルドではストーリー分岐が多くのノベルゲーのようなセリフや行動の選択肢を選ぶ形式ではなく、『妄想トリガー』が発生したタイミングでポジティブorネガティブの妄想を選ぶことで分岐します。この新しい分岐システムは面白くて、選択肢が具体的でないから先の展開を全く予想できず、物語を読み進める楽しさ・わくわく感をより強めていたと思います。
しかもこの妄想分岐、ポジティブを選べばほとんどむふふな展開の妄想が待っているという…!まぁ男のポジティブな妄想なんて大抵エロ展開ですよね。ただエロ要素は少年ジャンプレベルのもので、女性の方がプレイしても不快感はないはずです。
世界観に引き込まれる完成度の高いアート
ストーリーが最高で、登場する女の子のビジュアルや声の完成度が高くても、ゲーム全体の世界観を構成するイラストやサウンドが陳腐だと冷めてしまうものです。アートはゲーム全体を支える土台だと思っています。制作チームの本気感が露骨に表れてしまうところです。ただ、ビジネスである以上リソースが有限なのも現実なので、ツボを押さえた力の入れどころが大事ですね。
カオスチャイルドで肝となるストーリーのシーンや、キャラクターごとにモチーフが全く異なるディソードなどは相当力込めて作られていることはプレイしてみて明らかでした。ディソードは体のパーツがモチーフになっている、なんて裏話も面白いですね。個人的には来栖乃々のディソードのデザインがツボすぎた…!超かっこいい。
総括的なもの
ゲームの中でもギャルゲーちっくなジャンルを毛嫌いしている方は多いと思います。ただ、そんな人でもカオスチャイルドは絶対オススメできるゲームだと改めて主張します。純粋に面白い謎解き要素・先の読めないストーリー展開のドキドキ感・心にグッと込み上げるものがある結末、どれも格別で語り合いたくなる同志が欲しくなること間違いないはず。
とりあえず買ってプレイしてみてください!